キタムラは、業務の情報システム化を進めて行く中で、ハードウエア、ソフトウエアの両面で順次システムの機能強化を図ってきた。しかし「基幹業務システムとして、スクラッチ開発した機能に過不足はなかったが、社内にあるサーバーも含めた機器類の老朽化が進み、ハードウエア障害の増加が大きな問題となっていた」と話すのは、キタムラ管理部情報システム課の佐藤一也課長だ。
長期間使用しているハードウエアは、機構部品や電源部品に故障が発生しやすくなる。キタムラでは特定のメーカーやベンダーと保守契約を結ばず、システム運用はもちろん多少の障害も社内で対応をしていた。自社では解決が困難な問題は、ハードウエアベンダーやシステム開発を行ったNSWに対応を依頼し都度迅速に対応を行っていたが、「経年劣化により障害対応をする頻度が増えてきた」と情報システム課の関口彰係長も当時を振り返る。