三菱UFJニコス株式会社様

「新しい決済サービスを支えるNSWのクラウドソリューション」 三菱UFJニコス株式会社 J-Mups×BlueSpider

■ お客様の課題

  • クレジットカードをはじめとする、多様な決済ニーズへの対応と処理の迅速化。
  • 加盟店の利便性を考慮した、多機能な決済サービスの提供と請求処理の簡易化。
  • 厳しいセキュリティ基準に準拠した環境でのシステム構築。

■ 選定のポイント

  • 「J-Mups」における端末代金、センター利用料、サービス料の請求を一本化するシステムの構築にあたり、アプリケーション開発からデータセンター提供、クラウド基盤構築(マネージド型IaaS「BlueSpider」)まで、ワンストップで提供が可能だった。
  • 既存の金融システム開発で培った業界知識とノウハウを活用し、フレキシブルに対応できた。
  • 金融・決済システムの他、流通・POS システムにも精通した開発力があった。

■ 導入後の効果

  • 高い拡張性と安全性、低コストを実現した「J-Mups」の利便性に、NSW が構築した請求一本化システムが寄与。
  • 加盟店端末はカード情報や個人情報など機密情報を持たないシステムで、「BlueSpider」上で稼働するシステムも機密情報を持たない仕組みにしたため、情報漏えいのリスクをより低減。
  • 決済や請求の多様化にも対応可能な柔軟性と、将来のサービス拡大に備えた拡張性を考慮したシステム設計。

クレジット決済インフラと各種決済サービスの台頭

三菱UFJニコス株式会社様エントランス
クレジットカード発行会社大手である
三菱UFJニコス株式会社

 日本のクレジットカード利用率は、年々拡大しているとはいえ、一般消費金額の十数パーセント程度に留まっている。この利用率は欧米主要国の半分程度であり、韓国の約60%という利用率に比べると、まだまだ低い。その一方で、非接触IC カードの普及に伴い、プリペイドカードや交通乗車カードに代表される電子マネー機能が普及してきた。近年では携帯電話などにも搭載され、クレジットカードと並び、無視することができない決済インフラの一つとなっている。

 電子マネーは、首都圏で共通的に利用できる交通乗車カードの利用者増加に伴い、これを利用して決済を行うことができる店舗も増加した。一方、流通大手企業などが独自の電子マネーを発行し、消費者の囲い込みを図っている。消費者にとって、決済手段が増えることは支払いの利便性向上に繋がるが、店舗では、各種決済方法に対応した端末の設置など煩雑さが高まってきた。三菱UFJ ニコスが2012年7月に運用をスタートした「J-Mups」は、一つの端末でクレジットカード、デビットカード、電子マネーを利用できるペイメントサービスである。そして、多様な決済処理に対応しているにも関わらず、決済スピードは従来よりも速くなっている。

 「既存のクレジット決済端末は、各センター間が従来のアナログ回線やISDN 回線で接続されている。IT が普及した現在、接続回線が昔と全く変わっていないのが不思議なくらい。決済処理を行う際、加盟店と情報処理センター間の回線の遅さがネックになっていた」(君野則之・アクワイアリングビジネスユニットアクワイアリング推進企画部長)という。

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