株式会社エヌ・ティ・ティ・ロジスコ様

既存システムのグループウェア、メールシステムを"丸ごと"クラウド環境へ移行

■ お客様の課題

  • システムのサポート期限切れを間近に控え、早期に代替え案を策定し実行に移す必要があった。
  • 社内サーバーを設置しているビルは、年1回全館停電が実施される。停電に伴う客先への事前告知や社内準備および実運用での対応など、煩雑な業務負荷を削減したい。
  • 将来的な情報システム企画や物流トータルアウトソーサーとしてシステムサービス企画に注力したい。

■ 選定のポイント

  • 柔軟性や拡張性に優れたクラウドサービス基盤「BlueSpider」に、既存のメールサーバーや社内情報システムを現行のIPアドレスを変えずに容易に移行できたこと、コストパフォーマンスは比較検討した中でNo.1だったこと。
  • NSWが提供するメールサービス「NSW-BizMail」のコストパフォーマンスも高く、グループウェアとして利用するIBM Notesとも容易に連携を実現することが可能であったこと。
  • 「BlueSpider」を利用することで、ハードウェアのメンテナンス負荷が軽減され、将来のシステム拡張にも十分対応できることが確認できたこと。

■ 導入後の効果

  • 「BlueSpider」は99.998%の目標稼働率に加え、停電対策を施したデータセンターを利用しているため、24時間365日の無停止メール対応を実現。
  • 既存システムの環境を変えずにそのままクラウド環境へ移行しているため、システム移行時に発生する新たな操作指導が不要。
  • システム部ICT企画担当の業務ウエイトを、重点業務である情報システム企画や物流情報システム企画に移行。

既存システムの"延命策"としてクラウドサービスを利用

輸送の様子
輸送の様子

 物流ビジネスは、国内に加えて海外とのビジネスがあるため24時間365日の稼働が求められる。「誤配の発生率ではPPM(100万分の1)オーダーの品質が求められ、その品質を維持するためにも顧客サービスに直結する物流情報システムや社内情報システムの安定稼働は重要な要素だ」とNTTロジスコの長谷川仁・システム部ICT企画担当担当課長は語る。NTTロジスコは、顧客向けに物流情報システムをSaaS提供しており、情報システムの重要性とその維持・運用については一般の情報システム企業と同様にプロと言える。

 そのプロが選んだクラウドサービスが、NSWが提供するクラウドサービス基盤「BlueSpider」だ。2010年10月当時、NTTロジスコでは、市場の変化と顧客サービスの高度化に対応した次世代社内情報システムに関するグランドデザインを描いていた。IT資産を外部に委託することを基本構想としていたが、要求を満たすデータセンター事業者が見つからないこと、サーバの償却期間の問題や2011年3月に東日本大震災が発生するなどして、スケジュールに遅延が発生していたという。「2012年2月に、社内情報システムとして活用しているメールやグループウェアの保守期限が来ることはわかっていた。延命として保守契約を1年延長したが、有効な回避策が見つからず急遽延命策を探すことになった」と江場昌史・システム部ICT企画担当主査は振り返る。

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