株式会社エヌ・ティ・ティ・ロジスコ様

システム部の業務を"稼ぐビジネス"にシフト

 クラウド利用で期待した別な側面は、システム部の作業負荷が軽減されることである。江場主査は、「社内にサーバがあれば、ハード故障時の対応や全館停電への対応が必要だった。クラウド化したことでそれらの対応作業から解放され、セキュリティ面でも心配する必要が無く常に最新の状態を維持できる」とサービス利用のメリットを強調する。「『BlueSpider』をサービスとして利用することで、今後次期システムの更改にあたって、社内情報システム基盤を社内に置いている場合と比べ、拡張性、移行性などの点から選択肢が拡がる」(長谷川担当課長)という期待値が高まる。

 今回のクラウド利用は既存システムの“延命”が目的であったが、社内ユーザーにとっては従来と同じ使い勝手で利用できるという付加メリットももたらされた。「機器性能の向上により、若干だが応答速度も向上しているようだ。また、データセンター利用に移行したことで、今後の事業所移転などが発生する場合でも容易に対応可能」(長谷川担当課長)というように、従来のような5年ごとのシステム更新では間に合わない技術革新や、将来予想される業務の変革にも対応することが可能となった。

 NTTロジスコでは、先に策定した次世代社内情報システムのグランドデザインに沿ったシステム構築の実施段階にある。今後、Windows Server 2003やIBM Notesについても更新を計画しており、システム再構築プロジェクトの中において、「NSWには、我々の業務に役立つソリューション提案を、今後も続けてほしいと期待している」と長谷川担当課長は話している。

倉庫内の様子
倉庫内の様子

株式会社エヌ・ティ・ティ・ロジスコ

NTTロジスコは、NTTグループ唯一の総合物流会社。元来、NTTグループの通信機器やネットワーク用機材などの物流を担うセクションが母体であるが、IT機器物流のノウハウを生かして、NTTグループ以外の顧客からの受注を拡大。現在、売上の約3割はNTTグループ以外が占める3PL(サードパーティロジスティクス)企業へ進化している。全国16物流センター68カ所の拠点を展開し、近年では医療関連や通販企業からの受託を増やしている。
NTTロジスコの強みは、物流の領域にとどまらない全体最適に向けた提案力、ローコスト・高品質な運営を実現する現場力、そしてNTTグループ企業として培ったICT力である。物流業界ではいち早くSaaS型物流情報システムをサービス提供。利用事業者は、独自にシステムを構築することなく、効率的な物流システムを利用することができる。物流業界では、ネット通販業界の台頭もあり一層の物流品質向上と迅速対応が強く求められており、ICT力も重視されている。

■WEBサイト:http://www.ntt-logisco.co.jp/
NTTロジスコ 物流センタ外観
NTTロジスコ 物流センタ外観
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